Butterfly歌詞制作の裏側
🦋Butterfly Lyrics🦋
制作のお話…
「蝶の一生」というテーマで作成した本曲。
最初カフカの毒虫や荘子の胡蝶の夢をモチーフにしようと思っていたところ
MEDUSAさんから「幼虫が天敵と戦っていき、綺麗な蝶になって自由に飛ぶ姿を見たい」と言われて
「僕がゲイとして中高時代に感じていた違和感を描こう」と思いつき、執筆を進めました。
今でこそ「同性愛も愛だ」と言われていますが、
10年前はそうではなかったように感じます。
TVの影響もあり同性愛者といえば「オカマ」のイメージが強く
学校の先生も「お前オカマかよ!」と言い授業で笑いを取るような時代でした。
ゲイであることは社会のピエロであることと同義だったのです。
そんな環境もあり、僕はゲイが超嫌いでした。男同士で恋愛をするとか気持ち悪いと思っていました。
自分が性的欲求を抱くのは常に男性だったのにも関わらずです。
「オカマはきもい、じゃあ自分は?」
と思い悩んでいたのをハッキリと覚えています。
初体験の後、産んでくれた両親にも学校の先生にも申し訳なくて申し訳なくて
家に帰れなかったことを覚えています。
なぜなら自分は汚れた存在だとハッキリ自覚してしまったからです。
まるで地を這う芋虫になったかのように。
歌詞の中に
『僕は異常者なんかじゃない!!
僕でさえ分からないんだ』
というパートがありますが、本当に分からなかったのです。
自分も皆と同じ人間なのに、人間じゃない気分。
その気持ちを込めた一節です。
『「自分と同じ存在」としか僕を見てくれない。』
という歌詞もそうです。
みんな他人を異性愛者だと思って、ゲイを笑い物にします。
ここに芋虫がいるとも知らずにです。
-*-*-*-*-
そんな中高時代でしたが
今、僕はゲイに囚われず自由に空を飛んでいると
はっきり自覚することができています。
それは僕の両親、そして僕の大事な友人のおかげです。
皆が「ゲイなんだ〜!」みたいな反応をしてくれるから
自分に罪悪感を持たずに生きられています。
本当に感謝です。
配信は今日の深夜0:00から
Butterfly、是非聞いて見てください。
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