Ocean of Strings制作に込めた思い ~ 自由とは幸せなのか
こんにちは、WasaViです。
この度【2023年8月4日(金)】に新曲「Ocean of Strings」をリリースします。
縄の海、という意味の本作は「自由」をテーマに制作されました。
さて、「自由であることは幸せなことなのか」
という問いに対して、皆さんはどう答えますか?
自由とは何でもできるということ。
何のしがらみもなく、自分の夢や願いに向かって行動ができる。
何もかもから解き放たれる。
そのような状態を「幸せ」と言えますか?
恐らく、そうなりたい人は沢山いると思います。
だけど実際に自由を手に出来る時、本当に「自由って最高」と言えるでしょうか。
私はそうは思いません。
その理由を先に言うと、結局「正解」を求めているからです。
そして「正解」を決めるのは自分ではなく、常識であったり法律であったり流行りであったりの外野。
いい大学を出た方がいい。20代のうちは仕事に打ち込んだ方がいい。結婚してなくても幸せならいい。
私たちの価値観、そして幸せのパラメータは、このような社会の「普通 / 常識」に大きく影響される。
だからこそ自由を幸せだと思えないのです。
『人生は選択の連続である』というシェイクスピアの言葉があります。
自由であることはこの選択を全て自分でするということ。
何をどうするのか、全て自分で計画して行動する。
なんなら「行動しない」を選択してもいい。
全ての可能性に開かれています。
だけど勘違いしてはいけないのは、自由を選んだ人の前にあるのは「道」ではありません。
「無」です。
何も聞こえない、何も見えない空間に一人ポツンと立っている。
確かに踏み出せば天国があるかもしれないけれど
一歩間違えれば地獄の底かもしれない。
これって「幸せ」なのでしょうか。
社会が良しとする道に従って歩けば、地獄のそこに落ちる可能性は極めて低いでしょう。
だってその道こそ、私たちの幸せのパラメータを作り出した「外野」が敷いた物だから。
大きな間違いが起こる可能性は、自由よりもずっと低い。
結局私たちは自由を求めるけれど、気付き出すのです。
外野に縛られていた方が、うんと楽だ。
他人に決定権を委ねた方が、ずっとずっと幸せだと。
冒頭の質問に戻りましょう。
「自由であることは幸せなことなのか」
という問いに対して、皆さんはどう答えますか?
前回は制作背景を、そして今回は自由というテーマから新曲を紹介しました。
来週の日曜日の7月23日は、新しい切り口から新曲を紹介していきます。
どうぞお楽しみに。
WasaVi
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