VOGUEの4つのダンススタイルについて解説
こんにちは、WasaViです!
今回はBallroomカルチャー(VOGUEカルチャー)に必須、バトルカテゴリーについて書いていきます。
前回の記事でBallroomカルチャー(VOGUEカルチャー)とバトル文化は切っても切り離せないものだとお話ししました。
ヴォーグの世界には多種多様なバトルカテゴリーがありますが、それは大きく4に分けられます。
- ダンスカテゴリー
- ファッションカテゴリー
- ビューティーカテゴリー
- リアルネスカテゴリー
因みに「〇〇カテゴリー」というのは、わかりやすくするために僕がつけた呼び方です。
今日はその中でもダンスカテゴリーをピックアップします。
概要
VOGUE(ダンス)には実は4つの種類があるのをご存知でしたか?
もっともクラシックなスタイルであるOldway(Pop Dip and Spin)。
Oldwayから派生し、幾何学的な腕の動きや柔軟技が特徴的なNewway。
上二つとは打って変わって、フェミニンな要素を押し出した激しいスタイル、Vogue Femme Dramatics。
同じくフェミニンな要素を押し出しているが、柔らかなスタイル、Vogue Femme Soft and Cuntです。
それぞれ特徴が大きく異なりますので、一つ一つ見ていきます。
VOGUE(ダンス)の起源
VOGUEダンスのオリジナルは1970年代、Paris Dupreeという人によって作られました。
とある日、彼が音楽を聴きながらVOGUEという雑誌を読んでいるとき、彼は「音楽に乗せてポーズをとる」というダンスを思いつきます。
実際にそのダンスをクラブで踊ったら、大ウケ。そのダンスは「VOGUING(ヴォーギング)」と名前がつきました。
そこから約10年かけて、VOGUINGに手の動きやターン、Dip(というVOGUEの動き)などが加わり、
Paris Dupreeの作り出したVOGUINGは「Pop, Dip and Spin」と呼ばれるようになります。
Oldway(Pop Dip and Spin)
1970年代に黒人・ラテン人のゲイコミュニティーから産まれたカルチャー、VOGUE。
そこから約10年の時を経て、VOGUINGは様々な要素を取り入れ、Oldway(Pop Dip and Spin)というスタイルにまとまっていきます。
つまりOldway(Pop Dip and Spin)は一番最初に生まれた、初期のVOGUEダンススタイルということです。
ちなみにOldway(Pop Dip and Spin)と、括弧をつけているのは、今でこそ皆クラシックなダンススタイルをOldwayと呼んでいますが、元々はPop Dip ans Spinという名前だったからです。
理由はNewwayの欄にて後述します。
話を戻すと、VOGUINGは元々ゲイたちが自分のポーズを競い合うことから誕生したのですが、
Oldway(Pop Dip and Spin)はそのポーズを一音一音に当てはめていくようなスタイルです。
ポーズがメインとなるので、音を細かくとっていくことはそこまで重視されません。
ポーズといっても幅広いのですが、ヒエログリフなどを参考にしていたと言われています。
あとは、1980年代、アジア人ハリウッドスターといえば、言わずと知れたジャッキーチェン。
その影響もあってか、マーシャルアーツの要素もポージングに取り入れられていき、VOGUINGのOldway(Pop Dip and Spin)はユニークなポーズを取り入れていきます。
Newway
Newwayは、体の柔軟や幾何学的な動きが特徴的で、1980年代に生まれました。
その生みの親は、1980年代当時、Ballroom(VOGUEシーン)に新しく参入した若い人達です。
彼らは肩の柔軟性や開脚、またポーズもより複雑にしてVOGUEを発展させていきました。
OLDWAYよりも音どりが滑らかで細かなことも特徴の一つです。
Newwayの歴史について述べると、産まれた当時は別に「軟体な動きをするカテゴリーがNewwayだ」と決められていたわけではないんです。
では、どのようにしてNewwayという名前が生まれたのか。
それは1989年のとあるBALL(VOGUINGをはじめとする様々なバトルが行われるイベント)に由来があります。
当時、古い世代と若い世代とでダンススタイルが異なっていたことを受けて、BALL主催者がこんなダンスカテゴリーを作りました。
「古参メンバーと若い世代とのバトルが見たい」
そこで古参メンバーは「Old school kids」と、若い世代は「New school kids」と名前がつけられました。
そこからインスピレーションを得て、クラシックなダンススタイルを「Oldway」新しいスタイルを「Newway」と呼ぶことが浸透していきました。
そうして、若い世代の人たちが踊っていた柔軟で幾何学的なダンスが「Newway」と呼ばれるようになっていき、今も続いているのです。
Vogue Femme
1995年頃に生まれたVOGUINGスタイル、VOGUE FEMME(ヴォーグフェム)。
Femmeという名前が表す通り、OldwayやNewwayとは打って変わり、フェミニン、女性らしさを前面に押し出したダンスとなります。
Vogue Femmeは2つのスタイルに分かれます。
一つ目が激しく女性らしさを表現する「Vogue Femme Dramatics」
もう一つが滑らかな女性らしさを表現する「Vogue Femme Soft and Cunt」です。
どちらも特徴的な動きとしては「Dip」という、床でのポーズになります。
このDipがどの動きか、下の動画を見てもらえればわかると思います。
クラッシュ音に合わせて良く床で取っているポーズがありますが、それが「Dip」です!
他には、歩き方や手の動きなども、OldwayやNewwayとは感触が異なり、
「女性らしさ」を押し出したダンススタイルです。
▼Vogue Femme Dramatics
▼Vogue Femme Soft and Cunt
まとめ
このようにVOGUINGといっても、大きく3(4)つに別れます。
歴史が一つのダンスジャンルに様々なスパイスを加えた結果、様々なダンススタイルを持つカルチャーに発展していきました。
もしかしたら、新しいダンススタイルができる日も遠くないのかもしれません。
あなたも是非自分の好きなVOGUIINGスタイルを探してみてはいかがでしょうか?
WasaVi Milan
wasabiさん、こんにちは☀︎*.。
私はBALLイベントの観客など、見る専の初心者ですが、今回の記事は、専門用語を分かりやすく噛み砕いて紹介していただき、とても読みやすかったです(*´`)♡
適宜、参考となる動画も置いてくださって、文章ばかりでないのも助かりました。
また次回の連載も楽しみにしています
しのまーるさん
コメントありがとうございます!
BALL来ていただいたことがおありなのですね!
どの文化もそうですが、VOGUEも例に漏れず知れば知るほど面白くなるので、色々参加いただけると嬉しいです!
コメントも記事を書く励みになります!
ありがとうございます!